世界に、心なんてものがあるんですか?
その問いに応えず、
しかし、彼は不遜な笑みを口元に浮かべてこう言った。
「もしあるなら、この社会を、人間を、どう思って居るんだろうね。」
正直に言えば、世界が、人間や社会を
どう思って居るのかなんてことに興味はなかった。
私は、私が、世界にどう見られているのか。
それが知りたかった。
「その答えは自ずと知れるだろう。なにせ土産は、
あらゆる叡智を詰めこんだ“知恵の実”なんだから。」
「この船はどこに向かうんですか?」
「世界の果てさ。世界のまん中、世界樹は未踏の果てに立つ。
広大なサバンナの果てに。さあ、出航の時間だ。」